今日は昨日よりは少し早め。
以前より検証を進めていた、IPAの湯煎についてメモします。 今回の実験台はトミーのUM12Aコンテナ。 さいたま残土ではなく、一般に売られているJRF印の奴です。 塗装剥離を行ったUM12Aを真上から見た写真です。 上のコンテナは今までのやり方である、常温のままで塗装を剥がしたものです。 下のコンテナは剥がす前にIPAを湯煎したものです。 IPAに漬けてあった時間は、両方共に大差ありません。 今までの塗装剥離方法では、特にIPAの温度には気を遣わず 1週間を目安に放置した後、歯ブラシで擦って塗装を落とす、というやり方でした。 このやり方の場合、塗膜は肉眼では見分けられないほどの極小の単位にまで砕けて剥がれ IPAの中に拡散する…といった具合になります。 それだけ塗膜が小さく砕けてしまうので、コンテナのディテールや表面に塗膜が残り 「色が染みた」ような状態になってしまっています。 一方、以前にこのブログで 『IPAを温めるとよく剥がれる』との情報を頂いたので、 それならばと実験をしてみました。 数日間、常温のIPAに対象物を漬けておく、というのは今までどおりですが 剥離のためにブラシを掛ける1時間ほど前から、容器ごと湯煎をしてみました。 IPAが程よくぬるくなったところで作業開始。 そうすると、塗膜が塗ってあったそのままの形で、ベロリと剥がれました。 まるで貼りそこなったデカールが対象物から剥がれるように、大きく剥がれていきます。 常温の時のように、ぼろぼろ砕けたりしません。 非常に綺麗に剥がすことができました。 その差は写真をごらん頂ければ、お分かりになるかと思われます…。 最初は半信半疑で始めた実験でしたが、 行った本人ですらも唖然としてしまうほどの大きな差がつきました。 この実験を行って以来、塗装剥離の際には湯煎がデフォとなりました。 皆様も騙されたと思って、ぜひお試しください。 ※ただしお湯が熱すぎると火傷の恐れがあります。ぬるま湯で充分。 またIPAを直火にかけるのは絶対にやめてください!目に見えない炎を上げて燃えるそうです。
by hakobei-lazybones
| 2008-02-06 22:44
| 進行中工作
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