ご無沙汰しておりました。
更新が滞っていたこの1ヶ月、JAMに行けなかった以外にネタが無かったわけではなく むしろあれこれと作ったり撮ったりしていたのですが 実際には書く気力がなかった、というところが本音でございます。 そんな中でもどうにかアリイのクモヤ143を入手し、悦に入っておりました。 しかしこれ、2両の両方ともがM車というのが何とも難儀です。 片方をT車にしてしまいましょう。 さまざまな方法が考えられますが、一番安直で実行しやすい方法をとることにしました。 モーターと動力伝達の部品を全て取り外し、 ついでに車輪もゴムタイヤとギア無しのものに変更する、というものです。 トミーのEF63 T車を想像していただければわかりやすいかと。 ○分解_台車 ・車体と動力ユニットを分離します。 ・ライトスイッチのパーツを外します。 ・カプラー部品を外します。 ・床下機器のカバーを外します。 ・ダイキャスト上部を覆う内装の部品を剥がします。 ここの段階で動力台車の上部が見え、また台車が前後にぶらぶらになります。 ・ドライブシャフトが動力台車に入り込むあたりに隙間があるので、そこをこじって外します。 これで上の円形のパーツと下の動力台車に分割し、動力ユニットから外れるようになります。 ・円形パーツを上に外します。するとウォームギアとドライブシャフトが見えます。 ・ウォームギア一式を外します。 ドライブシャフトのジョイント部分を破壊しないように注意。 またウォームギア先端の軸受部品をなくさないように。 ・円形パーツには中華油が付着しているので、拭きとっておきます。 ・動力台車は下に引き抜きます。 この台車の構造としては、台車のモールドがある台車枠から ピニオンギアが入っているケースと集電板と車輪が もろとも上に引き抜ける構造になっています。 ・動力台車を分解します。 台車前後の爪を外し、ピボット車軸と集電板を台車枠から外し、 ギアケース全体を上に引き抜くように外します。 かなりの力が必要なので、破壊しないように充分注意してください。 ・車輪とピニオンギアをケースから外します。 上記で『引き抜く』ところで、集電板は取れます。 車輪とピニオンギアはケースに嵌まり込んでいるので、引っ張って外します。 自分は2枚の平歯車は外しましたが、真ん中の二重になった歯車は外せませんでした。 ・ケースと台車枠に付着した中華油を拭き取ります。 ・集電板からも指紋やら中華油やらをよく拭き取っておきます。 ついでに保管しておくウォームギア、ピニオンギア、車輪からも充分に中華油を拭(ry ○分解_モーター除去 ・ダイキャスト側は、まず絶縁用の透明な板を外します。 ・モーターのお尻にあるプラスチックのパーツを外します。 つまんで上に引き抜けば外れます。 ・モーター一式を外します。 モーターの部分にはダイキャストに穴が開いてると思うので そこからつついたり、フライホイールをつまんだりして、 なんとか引き上げて外します。 ここは力よりも技が必要かと思われます。 ※ここで出てくる部品は、モーターそのものとフライホイールとドライブシャフトの残り部分です。 当然ですがドラシャのジョイントを破壊しないように。 ・ここまでくるとダイキャストブロックだけになるので、当然中華油を拭き取ります。 ○再組み立て ・まずは台車から。ギアを取り去ったギアケースにトレーラー用の車輪をはめ込みます。 今回はアリイのジャンクから持ってきたギアなし車輪を使いました。 ・車輪のピボット車軸を集電板で挟みこみます。 ・↑の状態を保持したまま、前後に注意して台車枠にギアケースを組み込みます。 引き抜いたときと逆に、ギアケース一式をはめ込んでから 台車枠と集電板とピボット車軸の位置を調整し、前後の爪を合わせます。 車軸の位置調整は特に入念に行ってください。転がりが違います。 ちょうどカトーの台車に集電板を組み込む動作を思い出していただければ。それに近いです。 ・ここまで出来たらいっぺん台車を転がしてみます。 普通の台車のようにスムースに転がるはずです。そうでない場合には軸受けと車軸の再調整を。 ・次はダイキャストですが、まず床下機器のパーツをはめこんでしまいます。 このパーツのはめ込みは向きがあるため、この段階でユニットの向きを決めて後の組立を容易にするためです。 逆に室内パーツのはめ込みには向きがないので、組み立て方しだいによっては混乱します(しました)。 ・動力台車を組み込みます。 バラした時とは逆に、下から動力台車、上から円形のパーツでサンドイッチします。 ・内装部品を取り付けます。 床下機器をよく見て、向きを間違えないように付けてください。 またこの部品によってブラブラの台車の位置が決まるので、 部品の合いが悪いときなどは充分注意してください。 ・カプラーを取り付けます。 ・スイッチを取り付けます。 ・ボディにユニットを取り付けます。 以上で完成です。 純正の部品を極力生かした構造のため、ライトのON/OFF機能などはバッチリと生きています。 しかしダイキャストも純正ママなので、T車としては重さが問題になるかもしれません。 まあ編成先頭にM車、最後尾にこのT車を持ってくれば、何とか問題は回避できるでしょう。
by hakobei-lazybones
| 2008-09-02 21:53
| 備忘録
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